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インタビュー

萩むつみ豚インタビュー

小野養豚×萩むつみ豚

山々に囲まれたのどかな田園風景広がる山口県萩市むつみ地区。
肥沃な土壌に恵まれた農業が盛んなところです。
この地でブランド豚「萩むつみ豚」の生産・肥育から精肉販売までを一貫して行っている
小野養豚の小野靖広社長に、商品へのこだわりを伺いました。

地域の資源をいかした循環型養豚を目指す「萩むつみ豚」

養豚業で出る大量の堆肥を田んぼに還元し、育った穀物を飼料や敷料に利用

養豚業で出る大量の堆肥を田んぼに還元し、育った穀物を飼料や敷料に利用

まず、創業の経緯から教えていただけますか?

1955(昭和30)年頃、私の祖父が地元の人と共同経営で養豚を始めたことがきっかけです。父が手伝い始めた頃はまだ数頭の規模でしたが、1967(昭和42)年に母豚を30頭に増やし、1993(平成5)年に法人化。周囲の田んぼを買い取り、新しい豚舎を建て、頭数をさらに増やすなど、徐々に経営規模を拡大していきました。 私は大学で電気工学を専攻し、卒業後は大阪で会社勤めをしていました。しかし、社長だった父が仕事中にケガをしてしまったことから、「これだけの規模の養豚を絶やしてはもったいない」と、家業を継ぐことを考えるように。そこで、24歳のときにUターンし、2002(平成14)年に就農。2018(平成30)年に社長に就任しました。

どんな豚を育てているのですか?

大ヨークシャー種とランドレース種の交配種にデュロック種の雄を交配させた三元交配豚(WLD) を飼育しています。それぞれの種の長所を掛け合わせることで肉質が良くなるだけでなく、病気にも強くなるといった飼育面でのメリットも生まれます。現在、母豚は115頭、全体で約1,400頭を飼育し、年間およそ2,400頭を出荷しています。

大ヨークシャー種とランドレース種の交配種にデュロック種の雄を交配させた三元交配豚

大ヨークシャー種とランドレース種の交配種にデュロック種の雄を交配させた三元交配豚

おいしい豚を育てるために大切にされていることはなんでしょうか?

豚肉のおいしさや肉質を決める重要な要素の一つがエサです。弊社では、長年の研究と経験から生まれたオリジナルの配合飼料を与えています。なかでも大きな特徴がエコフィードです。エコフィードとは、本来廃棄されるはずの食品残さを原料とする飼料のこと。パンくずやピーナッツくず、酒米の米粉、米糠、餃子の皮などを、農場内で乾燥・粉砕して保存性を高めた後、トウモロコシや大豆かすと混ぜて与えています。原料によっては出回る時期に変動があるため、成分に偏りがおきないように季節に応じて飼料の設計を変えています。 エコフィードを用いた自家配合飼料は6タイプ。たとえば、肥育前期(生後90〜120日)の豚にはエコフィードを6割使用するなど、肥育段階や雄雌によって配合を調整しています。また、豚肉の旨味の元となるアミノ酸、消化を助ける消化酵素、栄養価の高い黒麹などをバランスよく添加し、健康でおいしい豚肉になるように育てています。

エコフィードによる肉質の向上

エコフィードによる肉質の向上

おいしさの秘密はエコフィードを使ったエサにあるのですね!

「萩むつみ豚」は、噛めば噛むほど旨味が溢れ出し、味が濃いのが特徴です。以前はメーカー製造の配合飼料を使っていましたが、パンを主体とするエコフィードを配合したオリジナル飼料を与え始めてから、サシが入りやすく、柔らかくて甘みのある良質な豚肉になりました。また、腸内環境を整える乳酸菌を配合することで、腸内環境を整え、豚肉特有の臭みを軽減しています。

豚のストレスを極限まで減らす環境づくり

豚のストレスを極限まで減らす環境づくり

どのような飼育環境で育てているのですか?

約1,400頭の豚を25,000㎡の広々とした敷地内でのびのびと育てています。1頭あたりの専有面積は1.6㎡以上。のこくずや木くず、もみ殻を敷き詰めた豚舎で、ストレスを極限まで減らす環境づくりをしています。また、この敷料を敷き詰めることで臭いの発生も抑えることができます。敷料は定期的に入れ替え、使い終わったものは堆肥として地元の田んぼに還元しています。

 約1,400頭の豚を25,000㎡の広々とした敷地内でのびのびと育てています。

農業と密接な関わりがあるのですね。

我々の養豚は米ありき。農業との連携が不可欠です。現在、農事組合法人むつみと連携して養豚業で出る大量の堆肥を田んぼに還元しています。その田んぼで育った穀物を豚のエサにする。籾すり時に出るもみ殻を豚舎に敷き詰める。米づくりの副産物を利用した地域循環型農業が弊社の特徴です。2018(平成30)年には、市内外の10法人で「萩むつみ豚資源循環クラスター協議会」を発足し、エコフィードによる地域循環型農業に取り組んでいます。さらに、2019(令和元)年には、エコフィードによる畜産物生産の優良事例として全国最優秀賞(農林水産省生産局長賞、中央畜産会長賞)を受賞することができました。

田んぼで育った穀物を豚のエサにする

相当なこだわりを感じます。品質とコストのバランスをとるために、何か工夫されていることはありますか?

敷地内には加工場もあります。生産から加工までを一貫して行うことで、品質を保っています。エコフィードをエサにしたり、敷料を定期的に入れ替えたりするため、通常の倍くらいの人手が必要です。そこで、県外からのパンくずや餃子の皮などの運送は、肥育豚の出荷の帰り便を使うことで、輸送コストを極力抑えるように工夫しています。

飼育される上で大変なことは何でしょうか?

大変なのは健康管理です。繁殖から出荷までを一貫して行っているので、1日たりとも休むことができません。毎日エサの食いつきをチェックしながら、定期的に専属の獣医師にも診てもらっています。1カ月に25回くらいの出産があるため、豚舎にはカメラをつけて常にスマホからも様子を見られるようにしています。 豚は汗腺が発達していないので、人間のように汗をかいて体温を下げる仕組みがありません。そのため、夏場は換気や細霧システムで暑さ対策を行っています。冬の寒さにも弱いですが、敷料があることで、冬でも豚舎を閉め切れば、一定の温度を保つことが可能です。また、日照不足が体調不良につながるため、照明管理にも気をつけています。

有限会社小野養豚の代表取締役小野 靖広様

有限会社小野養豚の代表取締役小野 靖広様

最後にひとことメッセージをいただけますでしょうか?

お客様から「ここの豚肉じゃないと食べられない」と言っていただけるのが一番うれしいです。味には絶対の自信があります。手間暇かけて育てた「萩むつみ豚」ならではのおいしさをたくさんの方に知っていただきたいです。味の違いをぜひ確認してみてください!

小野養豚

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